「どこまで治療してあげたらいいですか?」(1)

当院の診察室で飼い主さんから発せられる無数の質問の中には、今もって一言では語れないと感じたり、難しすぎて答えに窮するようなものも少なくありません。今日はその中から一つ。

「センセー、この子の治療ってどのくらいしてあげたらいいものなんでしょうか?」

無論、この問いが発せられる前段というか、飼い主さんが置かれた状況は千差万別であり、話題の中心にいるペットの抱えた問題の程度も内容も一つとして同じものなどありません。

たとえば、飼い主さんが少し気になったペットの様子について獣医師に助言を求める時を思い浮かべてみてください。

獣医師である私が「まず総論としてそれほど心配すべき徴候ではなさそうですが…」と前置きして説明した内容に対して、「つまり(今は何もしないで)様子を見るのでも大丈夫ということですか?」と確認する趣旨で発せられたものであれば、答える私もおおむね淀みなく助言出来そうです。

数の上ではこの流れに属するものが大半であると言ってもよいでしょう。

「どこまで治療してあげたらいいですか?」(2)に続く

“「どこまで治療してあげたらいいですか?」(1)” への3件の返信

  1. ピンバック: 「どこまで治療してあげたらいいですか?」(2) - あおぞら動物医院

  2. ピンバック: 「どこまで治療してあげたらいいですか?」(2) - あおぞら動物医院

  3. ピンバック: 「どこまで治療してあげたらいいですか?」(4) - あおぞら動物医院

コメントは受け付けていません。