ココちゃんは私が日々お会いするワンちゃんの中でも、十指に入る温厚さを誇ります。一口にワンちゃんの気質を「穏やかだ」と言っても、その詳細が千差万別であることは言うまでもありません。
ココちゃんの穏やかさは、身のこなしは俊敏だけれど、ヒトと対峙するときの様子や反応がまさに温厚そのものというパターン。よくある「おっとりしている」のとも違う感じです。オーナーさんに対する絶対的な信頼や安心感に充たされて生育したことが、かくも友好的な性質を形作ったのでしょう。
ココちゃんには3歳くらいから発作性の持病がありますが、もう久しく症状を見ずに過ごすことが出来ています。長い管理歴の中で、当該疾患に対する標準治療も変遷する中、これを反映した治療管理をオーナーさんが精確に実行して下さった結果、現在に至るまで、最小限の西洋医学的な管理だけで、副作用に苦しむこともなく、極めて良好な全身状態を維持することが出来ています。
ピンバック: 「あおぞら診療日記『ココちゃん』」を掲載 - あおぞら動物医院