零くんはある日突然後肢が麻痺し、完全に脱力状態となりました。尾を動かすことも立つことも全く出来ませんでした。病状や検査結果から暫定診断を下した上で、従来から行われてきた外科的な介入を行うか、内科的な保存治療を開始するかについて難しい判断を迫られましたが、当院における過去の治療成績を考慮し、飼い主さんは後者を選択されました。
後肢の麻痺は深部痛覚の低下を伴う重篤なものでしたが、漢方薬と半導体レーザーを組み合わせた中医学的な治療をベースに、特別な断端処理を施したコラーゲン末(キチン・キトサン配合)の補充療法を併用した結果、臨床上の後遺症を残すことなく、完全に正常な運動機能を取り戻すことが出来ました。飼い主さんの年余にわたる養生のおかげで、現在に至るまで再発もなく元気に過ごしています。
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