あおぞら動物医院

漢方・中獣医学・宮城県岩沼市・0223-24-0672

来たる9月1日(日曜)午後1時から、平成25年度動物慰霊祭を開催します。場所は名取市増田の「メモリアルホールあさの」、主催は(公社)宮城県獣医師会中央支部です。

主に直近一年のあいだに亡くなった動物を慰霊する目的で毎年開催して参りましたが、震災以降は被災動物を含めた管内(名取、岩沼、亘理、山元など計13市町村)すべての動物を対象にしております。以前は名取市の市営閖上斎場(屋外)を会場にしておりましたが、年々参加者数が増加したため、数年前からは「メモリアルホールあさの」さんのご協力により、立派なホール(屋内)での開催になっており、ご年配の方や小さなお子様連れの方でも安心してご参列いただけるようになっております。

さまざまな立場の方からのご意見を取り入れ、式典においては特定の宗教色が出ないよう配慮されており、分かりやすい会場の立地や快適な施設と相俟って、例年高い評価をいただいております。もしお近くにペットを亡くされてお気落としの方がいらっしゃいましたら、ぜひ本慰霊祭の情報をお伝えください。一切費用もかかりません(香典等不要)し、事前のお申し込みも不要です。当日、直接会場へお越しください。

獣医師会中央支部事務局からの実施要項はこちらです→ireisai(PDFファイル)

当ホームページは、幼少時より何事も続いたためしがないヘタレ院長が、気力の充実した時(気が向いた時とも言う)に、少しずつ書き溜めた文章を、ある程度まとまりが付いたものから順に掲載しております。

ただし、内容があまりに多岐に渡り、早くも収拾がつかなくなりつつある現状に鑑み、本業というか、本分である「獣医学」に関係の深い内容の文章については、新たに「あおぞら講話」という区分を設け、ひとまとめにして閲覧者の利便性を図ることにいたしました。各ページ上方の「医院の紹介」ボタンをポイントすると、ぶら下がりで「あおぞら講話」カテゴリーが現れます。

「講話」というのはいかにもおこがましい感じですが、自らの専門性に基き、皆様のペットの健康に関する情報を少しでも分かりやすく紹介したいとの思いから、あえてこんなカテゴリー名にしてみました。季節性の強い話題等は、当初「お知らせ」カテゴリーでトップページに掲載することが多いので、後日、「あおぞら講話」カテゴリーに引っ越させたり、あるいは随時「あおぞら講話」向けに書き下ろしたりしながら、徐々に記事の本数を増やして行けたらと、(今のところ)思っております。

なお、本業と直接関係のない記事については、従来どおり「院長のひとりごと」コーナー(各ページ上方の「ごあいさつ」ボタンの下にぶら下がります)において、「小世界」「中世界」「大世界」「途方もない世界」の4カテゴリーに分類して掲載します。

9月分の外来診療カレンダーを掲載しました。

1日(日)、4日(水曜日、午後のみ)、および27日(金曜日、午後)から29日(日曜日)まで、

講習または学会参加のため休診とさせて頂きます。いずれの日も、物販等の受け渡しは可能です。

 

なお、当院カレンダーは、やむを得ぬ事情により随時変更される可能性がございます。

受診日時をご検討いただく際には、常に最新の情報をご確認くださいますよう、お願い申し上げます。

すでに公開済みの8月分の診療カレンダーに、一部変更が生じましたのでお知らせ申し上げます。

8月31日(土曜日)午後の外来診療を休診とさせていただきます。開催地の東京へ移動するため、獣医師不在となります。なお、フード等の受け渡しは通常通り承ります。

ご利用者各位には、ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。(7月16日改訂)

一頃だいぶセンセーショナルに報じられていた、ヒトの「重症熱性血小板減少症(SFTS)」ですが、ここにきてようやく身のある情報が整理されて提供されつつあります。

結論的には、この病気はワンちゃんのオーナーさんたちの多くが既に見て知っている「マダニ」によって媒介されるが、標記の重篤な(ときに致死的な)血小板減少症にみまわれるのは、どうやら我々「ヒト」だけで、お犬様たちにはこれに相当する症状は襲い掛からないのではないか、ということ。

各地で届け出られるヒトでの発症報告も、その多くが遡及的に認識され、事後的に行われたものが多いそうです。これは、ヒトのお医者さんの間でもあまり知られていない疾患であるため、我々が見聞きしたのと同様の報道なり、所管官庁の注意喚起情報なりに医師が接した時点で、

「あれ、この間、訳分かんないまま死んじゃったあの患者と、何か似てるんじゃない?」

となって、診療録を引っ張り出してみたら、案の定、診断つけられそうな要件を備えていたので、報告しました・・・といった流れによるものだと思われます。

とりあえず、どんな形であれ、マダニを見たら、素手で触ったり、ワンちゃんから用手的にむしり取ろうとしたりしないこと。これが大事なんだろうと考えられます。

犬猫のマダニ防除については、従来から滴下(スポット)型の外用液剤や、内服型の忌避剤が広く用いられています。それらの多くはマダニに対する神経毒の類を有効成分とし、マダニがペットの体表面に長時間停滞できないようにすることを通じて、マダニが吸血を開始出来ないようにしてやろうというのが作用機序(しくみ)。

したがって、首尾よく忌避剤が奏効してマダニがペットの体表から脱落した場合でも、落ちたマダニは遺憾ながらご存命であることに注意が必要でしょう。落ちたマダニを片付けるのはヒトである飼い主さんの役回りですから、その際もじかに触れたりせず、適切に処分すること。ここで適切にというのは、憎々しげに握りつぶしたりすると、問題のウイルスが飛散しないとも限らないので、という意味。余計なことはせずに、さっさと我々の生活圏から隔離抹殺するのが最善でしょう(職業上、マダニまみれの動物を預けられてしまい、駆除しなければならないような場面もたびたびありましたが、その度にみんなで「成敗!」とか言いながら、かなり「余計なこと」をしていた気がする獣医療従事者としての自戒を込めて言及しております)。

参考までに、動物薬の商社(共立製薬株式会社)が作成し動物病院に配布したQ&A集を紹介しておきます。

SFTS(←ここを押すとPDFファイルがロードされます)

本当のところ、この件に関し、一体どの程度のリスク(危険)があるのかは、現時点において不明です。

しかし、定量できないリスクや、予測不能なリスクの存在が疑われる場合には、念のためリスクを避けるように振舞う(これを「安全の側に立つ」といいます。ここでは、マダニには近づかないようにすることをさします)のが合理的判断です。

どのぐらい危険か分からないからという理由で皆が「安全の側に立つ」と、お金はかかるし、仲間内のメンツが潰れてしまい色々面倒くさいから、「多分」という部分を省略して「安全です」と言い切ったり、嘘をついたわけではないと後日言い訳する局面をしっかり見越して「直ちに健康に影響するレベルではない」とか言い切る人たちを散々見てきたし、今も見ている今日この頃。こういうことを臆面もなく言い続ける人たち(安全デマ衆)は、まあたぶん大丈夫だからマダニもビシッと素手で触りなさい!と言わなければ、論理的に整合性を欠くことになります。

どう考えても、そんなことを言ったところで常識人に聞き入れられる当ては無いとしか私には思えませんが、果たしてどうなんでしょう・・・いや、マダニを適切に処分するのは人工放射線源と違いカネもかからずメンツも潰れないから、この場合は正論を言うのが論理的にも正しいのだ!と逆ギレされておしまいでしょうかね。