中医研の月例会

 

毎月(原則)第二土曜日の午後は外来休診させていただき、仙台でヒトの先生たちの勉強会にまぜてもらって中医学を学んでいます。

定例メンバーとして参加するようになって、早いもので6年目に入りました。はじめのころは他の先生方の会話の3割くらいしか分からない回もあり、正直なところ「これが半分でも分かるようになる日は来るのだろうか?」と途方に暮れて帰途に就くこともたびたびありました。

道の「果てしなさ」に関しては、いわゆる老中医と呼ばれる名医がことごとく「(中医学は)果てなき学び」だとおっしゃいますし、何度か研修で訪れた中国の医科大学の名物教授たちも例外なく異口同音でしたので、最近では「私ごときが自らの至らなさを気に病むこと自体おこがましい」のだと悟り(開き直り?)まして、帰途の足取りも概ね軽やかです(笑)。

今回は主に弁証(西洋医学における「診断」に相当。今この患者はどのような状態になっているのか?を見極める作業を指します)についての講義でしたが、日々の臨床に直結する部分だけに興味は尽きず、文字通りあっという間に終了。

この面白さが、なにごとにつけ飽きっぽい私が今まで中医学を続けて来られた所以ですが、中医学そのものの深遠さに加えて、私たちの指導にあたる曽先生(中国では飛び級して中医師になり、その後来日して日本語をマスターし、普通に日本の薬剤師免許まで取ってしまった、とんでもなく優秀な臨床の先生です)の教授法がまた素晴らしく、その辺の事情も機会があったらお話したいと思います。

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