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幸いなことに、少なくとも最近十年とか十五年のスパンで考えた場合、依頼も同意もしてない処置の対価を動物病院から請求されるようなことはまずありません。そんな時代ではなくなって久しいということです。
私の診療所では、それまであまり動物病院での自由診療になじみがない飼い主さんの場合や、例外的に高額の費用が発生しそうな見通しがある場合には、特段の説明を希望するかどうかについて私の方から水を向けることが多いように感じます。
飼い主さんの側から質問を受けた場合には、事前に詳細な積算を行います。いわゆる口頭での「大体いくらくらい」的なやりとりは、その不正確さゆえに誤解の温床となるため、厳に慎むようスタッフにも常々話してあります。
そのため、私たち獣医療の提供側と飼い主さんとの話し合いは、当初から「費用対効果」という受益者(飼い主さん)側の価値観にかかわる判断を支援する目的で進められることになります。
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